<日中外相会談>核削減、中国に要求 ヘリ接近に懸念も(毎日新聞)

 【慶州(韓国南東部)吉永康朗】岡田克也外相は15日午後、韓国・慶州(キョンジュ)で中国の楊潔※外相と会談し、中国に対し核兵器削減を要求した。また岡田外相は、中国海軍の艦載ヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦に異常接近した問題などに懸念を表明。両外相は東シナ海などでのトラブル回避のため日中防衛当局による連絡体制の構築などを目指す方向で一致した。

 岡田外相は、中国の核保有について「(核拡散防止条約上の)五つの核保有国の中で核兵器を増やしているのは中国だけだ」と批判したうえで「減らすか、少なくとも現状を維持するよう早く踏み切ってほしい」と述べ、削減に取り組むよう求めた。これに対し、楊外相は「中国は先制不使用の方針を掲げており、心配はいらない」と反論した。

 一方、中国艦隊のヘリが4月8日、同月21日の2度にわたり海上自衛隊の護衛艦に近接飛行した問題で、岡田外相は「大きな事故にもつながりかねず、極めて危険な行為で、再発防止を考えてもらいたい」と表明。楊外相は「日本側の監視活動が行き過ぎである」と不満を述べ、日本の抗議を受け入れられないとの立場を示した。

 日本が排他的経済水域(EEZ)の境界線に定めている「日中中間線」より日本側で、中国の海洋調査船が今月3日に海上保安庁の測量船を追跡した問題でも、岡田外相は「極めて遺憾であり、容認できない」と批判。そのうえで外相は防衛当局間の危機管理メカニズムとして、連絡体制の構築に向けた話し合いを早期に実施するよう提案した。楊外相も前向きに検討する姿勢を示した。

 また、北朝鮮が関与した疑いのある韓国海軍哨戒艦沈没について、両外相は「調査を冷静に見守る」としたうえで、岡田外相は「中国にもしっかりした対応をお願いしたい」と促した。

 ※は、竹かんむりに褫のつくり

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